犬の散歩のしつけ

犬は、散歩が大好きです。ただ、老犬、あるいは体調が悪いとき、また天気が悪いときなど、散歩に行きたがらないときがあります。

そんなときは、無理に散歩に連れ出さないで、様子をみてあげてください。

ここでは、散歩のしつけ方について、ご紹介致します。

ふだん家の中で飼っている犬にとって、散歩は、様々な社会を学ぶ機会でもあります。

自動車の危険性、公園で出会う他の犬たち、飼い主と歩調を合わせる重要さ、落ちているものを食べてはいけない、人にむやみに吠えてはいけないというルールなど。

子犬のときから、散歩の仕方は正しくしつけます。

散歩の時間は決める?決めない?

散歩の時間を決めないという主張には次のような理由があります。

散歩の時間になると、犬がおねだりするようになるから。

犬にも飼い主にもストレスにならないように、時間は決めないというものです。

この主張には一理ありますが、場合によっては、定時に散歩をしてあげるほうが犬にとっていい場合もあります。

例えば、散歩に合わせてトイレを済ませる習慣をもっている犬にとっては、散歩までトイレを我慢していますから、予定時間よりも散歩に出るのが遅くなると、我慢しなければならなくなり困るわけです。定時に散歩に行かない場合でも、決まった時間にちょっと外に出してトイレをさせてあげるくらいの配慮は必要と思います。それが無理ならば、室内に犬用のトイレを設けます。

散歩の時間は臨機応変

天候が悪いときは、散歩を短く済ませる配慮も必要です。

夏の暑い時間は散歩には行かず、夕刻、涼しくなるまでまってから、連れて行ってあげましょう。犬も熱中症になりますが、汗がかけないので、体温が下がりづらく、大変なことになります。

引っ張らせない

子犬の頃から散歩をしていると、人の歩く早さに合わせて歩くことを自然と学びますが、そういう学習をしていない犬が散歩デビューすると、引っ張っちゃうことがあります。

引っ張らせないためには、犬に主導権を与えない進み方をします。

ひっぱったら立ち止まる。勝手に進んだら、違う方向に行きます。まったく、犬の意志とは独立したコースと、歩みで、散歩します。

やがて、犬も勝手に進めない事実に気づき、人の歩調に合わせて歩くようになります。

リードは犬を操るたずなではありません。緩んでいるようにします。犬はリードからは情報が伝わらないので、ときどき飼い主を見て、常に飼い主を意識しながら、歩くようになります。